CO2センサを利用した換気扇自動制御デバイス「VFcom」(ビフコム)
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室内で生活や仕事をしていると眠くなったり、集中が続かなかったりすることはありませんか??
人は活動をする上で無意識に呼吸を行っています。部屋など閉じた空間に長時間いると、呼吸等によりCO2濃度が上昇し、人の活動に影響が出始めます。例として軽いもの(1000ppm以上)で眠気、集中力・思考力の低下、さらに上昇(2000ppm以上)すると頭痛や肩こりといった影響があります。
これらより人が楽しく生活を送ることや、効率よく仕事をこなすためにはCO2濃度に配慮した空気環境の制御が必要だと考えられます。
そこでCO2センサを用いて、LEDマトリクスをインターフェイスとした換気扇自動制御デバイス「VFcom(ビフコム)」を開発しました。「VFcom」はCO2センサに応じてECHONET Liteより換気扇の自動制御を行います。換気扇を制御することで、室内におけるCO2濃度を減少させ生活の効率化から「豊かな」「楽しい」生活を実現します。
●製品機能
・CO2センサの値を入力信号として換気扇の自動制御(ECHONET Lite制御)する
・LEDマトリクスにCO2濃度に合わせたアニメーションを表示する
・ECHONET Liteのコントローラ機器オブジェクトに対応する。また、CO2センサクラスにも対応している
・スイッチからも換気扇操作や自動制御のON、OFFが可能
本機器はarduino 3つとraspberry pi3 1つで制御され、一つ一つにマトリクスの制御やEL制御といった機能を分割したため、理解や再現が容易です。
●発展と目標
・いろいろなセンサを利用して家電機器を制御する自動制御デバイスを複数開発する。自動制御化が進むことで生活はもっと豊かで楽しいものにできる。
・「VFcom」のようにセンサデータをECHONET Lite経由で取得できるデバイスから、家のセンサネットワークを広げる。センサネットワークを広げることでいろいろな機器、アプリケーションに活用できるようになり、スマート家電の発展につながる。
実際に室内(研究室2、3人)のCO2濃度を測ってみたところ、換気扇を回さないと簡単に1000ppmに到達していました。さらに大人数(8人ほど)いる場合2000ppmまで到達していることもあり、この付近の数値だと空気が悪く感じました。
屋外の空気は350~600ppmほどなので、空気環境は換気扇を回すことで簡単にさげることができます。換気扇等の性能や部屋の形状にもよりますが約40m^2の部屋だと15分程度で1000ppm以下に下げることができました。
今後、本機器の効果と実用性についての検証も行っていきたいと思います。
VFcomの研究レポート(制作方法)
: http://smart-ilab.sakura.ne.jp/wordpress1/vfcom/
紹介動作映像Ver.1
: https://youtu.be/_gnJ7sGup-I
Update: Jul 5, 2016