【エントリー部門】
アイディア部門
【応募者属性】
社会人
【応募者名】
鴨川 威、小林 巌生、小堀 優井、林田芳代子
【エントリー作品のURL】
http://www.slideshare.net/KayokoHayashida/ss-56549967
【エントリー作品の権利指定】
CC BY
【利用しているオープンデータ】
・避難所、診療所、薬局などの位置データ
・建物の構造データ、標高データ・傾斜データ
【利用しているパートナーリソース】
■ Tangerine(株) http://tangerine.io/service.html
・ビーコンを活用した、スマートなインフラネットワークの構築を目指す。「位置」と「近接」の検出技術が提供可能(0~40m程度のユーザーに対して位置と近接のコンテンツサービス適用)。
・動きに合わせて様々なインタラクションを出す、大規模ビーコン管理機能、マルチベンダービーコンサポート
・固定ビーコン(ロケーションに設置)と移動ビーコン(ユーザー所持)で、行動ログからHeat Map作成。Wireless Japanの会場で活用(各展示場所の滞在時間を測定)。
1 避難地などの場所を登録したら、近づくと音が鳴る
2 オリジナルアプリを開発し、ビーコンと直接連携したい方へ
【エントリー作品の詳細説明】
○アプリの目的
緊急救助に必要不可欠な個人情報を入れたビーコンを持ちあるく/身近におくことで、
救助に必要不可欠な個人情報を短時間で救助者に提供し、
かつ緊急時の人々の救助に対する心のハードルを下げることで、
緊急時にたすけられやすく、そして人々の「私でもこの人のために何かしてもよいかも」の思いをつくることを可能にするアプリ。
将来的には行政やNPO等によって、当該ビーコンを多数の人に配布することを想定しています。
※緊急救助に必要不可欠な個人情報
…氏名、住所、家族構成、生活、仕事、身体状況(病歴・アレルギーを含む)、常用薬、緊急連絡先など。
当該情報なしで救助活動を一般の人が行った場合に、その一般の人(救助者)にリスク(例:救助者にこの薬を飲ませたことで容体が悪化する)が発生する情報を想定しています。
(詳細は、以下の「アプリの機能(概要)」、「アイディアの背景にある思い」及びスライドを参照のこと。)
○アプリの仕組み(概要)
緊急に救助を求める人が、その人の個人情報を、ビーコンを用いたアプリによってサーバーを介して、本人の身近にいる人に伝えることを可能にします。
サーバーを活用することで、情報の過度な漏えいリスクを低減させることができるとともに、救助に必要不可欠な個人情報のみを、容易にビーコンで伝え、救助の可能性を高めることができます。
また、このアプリを広めることで、ふつうの人々に「私でもたすけられるかも」という思いを広め、”緊急時には救助行動”をするという意識づけをすることができます。
○アイディアの背景にある思い
まずは、以下の3つの事例を想定します:
■事例1(一人暮らしの高齢者)
近くに頼れる人がいない。トイレが気になって外出が不安。持病があり一人でいるときに倒れたらどうしよう。
■事例2(訪日留学生や、外国人観光客)
土地勘もないし、いま地震にあったらどうしよう。安全な避難場所や、母国語で対応してもらえる情報の窓口を知りたい。
■事例3(妊産婦さん)
一人目の子供がまだ小さい。現在は二人目を妊娠中。旦那も仕事で日中はそばにいない。子どものことで困ったり、突然自分の体調がわるくなったら?
上記1~3の対象者には、それぞれハンディがあります。
1.高齢者は、「加齢による、身体・判断・認知機能の低下」というハンディ、
2.外国人は、「地域限定で、情報・経験・人脈が足りない」というハンディ、
3.妊産婦は、「期間限定(産前・産後)のハンディ
3.11東日本大震災の時も、被災者を助けたのは公助ではなく、その場にいた周りの人との助け合い(共助)が9割以上でした。
でも、目の前でだれかが倒れていても、何もしないほうがリスクを負わなくて安全と思ってしまう、すなわち”救助への心のハードルを高く持ってしまっている”人が多いように思います。
さらに、そうはいっても、「救助すべき人がいたのに助けられなかった」との罪悪感を持ち、PTSDを患ってしまう人もいます。
そこで、「共助」を実現するために:
・誰かが困ったときに、ビーコンでかんたんに助けを求めることができたら。
・その人の居場所に誰かがたどり着いたときに、本人が話せないような状態であっても、個人情報がサーバーからもらえたら。
・事前に本人や家族が登録しておいた緊急連絡先に、助けに来た人がすぐに連絡することができたら。
そうしたら、もっと多くのひとが適切にたすけられ、たすかるのではないか。
そんな思いで考案しました。
また、「ビーコン×データ」は汎用性が高く、最近は服や靴の裏にも貼れるフレキシブルな素材のビーコンも開発されているので、将来的には、認知症高齢者の徘徊防止ネットワークや、子供の見守りネットワークにも応用できるのではないかと考えています。
Update: Jan 19, 2017
(KeitarouNakayama)