旅人はもちろん、住民であっても日常的に利用している経路でなければバス停の時刻表を記憶している人は少ないであろう。スマートフォンなどで時刻表の調べ方が分かっている人はどこでも調べることができるが、そうでない人は最寄のバス停まで行ってそこに書かれている時刻表を見るしかない。結局次のバスまで30分バス停に立っていたといった経験をお持ちの方も多いだろう。
TextMyBusはデトロイト市でオープンデータ(API)として公開されている公共バスの運行情報を活用して指定した場所の近くのバス停名と、以後の到着予定時刻を複数知ることができるサービスである。
例えば隣町のショッピングセンターで買い物をする際に、買い物を始める前に調べておけば何時頃買い物を切り上げるとスムーズにバスに乗れるか、目安を立てることができる。あるいは隣のバス停にはもっと早い便があるかもしれない。
このサービスは具体的には携帯電話のSMS(ショートメッセージ)を使う仕組みだ。日本で言うガラケーでも利用できる。位置情報も自動取得ではなく、おおよその住所や交差点名を入力して伝えることができる。
携帯電話やスマートフォンによるテキストメッセージのやりとりについては国により普及しているツールは異なるが、少なくともできるだけ技術的なハードルの低いやり方が工夫されているといえよう。
<まとめ>
ポイント:
●オープンデータ(リアルタイムバス運行データのAPI)
●テキストによるシンプル操作、シーンに応じた機能提供
ビジネスモデル:
●経緯:デトロイト市で2011年のフェローが開発
●運営:(デトロイト市のみ)
●収入: US Economic Development Administrationの
Strong Citiesなどのファンドを獲得
●ソースコード:非公開
●データ:オープンデータ
Update: Dec 6, 2014
(higa4(東 修作))