スモールビジネスの起業を志す際のハードルのひとつがその申請手続きだ。そもそもどういう手続きをしたら良いか経験の無い人には分からないし、たいていは紙ベースのやりとりだ。間違いがあればやり直しとなり、日中に時間が取りづらい人には気の重い作業だ。
OpenCounterを利用すれば24時間365日ウェブ上で起業の申請ができる。手続きは
IDEA>TEAM>BUSINESS>BUILDING>TAXES&FEES>LICENSES>SUMMARY
というように左から順にタブを選んで必要な情報を入力する方式となっており入力内容に応じて選択する項目が動的に変化して必要な項目だけを表示するので、項目の入力要否に悩むこともない。行政の側にとっても申請手続きが自動化され、窓口業務や書類審査の負荷が減ることによる省力化効果は大きい。
申請情報を入力すると必要な許認可の情報とその費用及び完了までの見込み日数が分かる。
OpenCounterと併せて提供されるのがZoningCheckだ。自分のやりたい地域やビジネスの種類を選ぶと出店可能なエリアが分かるサービスである。許認可情報をデータとして取り込み、エリアを緑(OK)、黄(条件付き)、赤(NG)で塗り分けて地図上に表現することで直感的な判断ができるようになっている。
これらによって行政手続きが透明化、可視化されることで間違いが減り、利便性にとどまらない効果が見込まれる。
<まとめ>
ポイント:
●スモールビジネスの起業に必要な登録手続きを
行う24時間営業の窓口
●必要な公的費用が分かる
●出店ゾーンを検討できる
●オープンデータ、手続きの透明性
ビジネスモデル:
●経緯:サンタ・クルーズ市のフェローが開発
●運営:Open Counter Enterprises Inc.
●収入: 2013年ナイト財団の賞金獲得、SI
●ソースコード:公開(Standard CfA License)
●データ:オープンデータ
Update: Dec 15, 2014
(higa4(東 修作))