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オープンデータ・ビジネス・コンペティション

event date: Mar 3, 2015
License : CC0
◎名称:「オープンデータ・ビジネス・コンペティション」表彰式 ◎日時:2015年3月3日(金)13:30~17:45 ◎会場:東京国際フォーラム ホールD5    (東京都千代田区丸の内3-5-1 Dブロック5F) ◎主催:経済産業省 ◎事務局:一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
Update: Mar 28, 2015

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『オープンデータ・ビジネス・コンペティション』最終審査・表彰式レポート 去る平成27年3月3日に、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて「オープンデータ・ビジネス・コンペティション」の最終審査及び表彰式が開催されました。 行政機関などが、保有するデータを二次利用可能な形で提供する「オープンデータ」によって、地域振興や新たなビジネス創出が期待されています。本コンペティションは、オープンデータを活用したビジネス化の推進を目指し、オープンデータを活用した新たな事業領域に挑まれている方を対象として、事業内容及び事業プランを募集しました。平成27年1月7日から2月9日までの約1ヶ月間の募集期間の間に計33件もの応募がありました。これは主催者の想定を超える応募数であり、オープンデータへの関心や取り組みが進んでいることを実感させるものでした。この33件の応募作品から書類審査と審査委員による選考を経て、10作品が最終審査へと進みました。 最終審査では、応募者によるプレゼンテーションの後に、審査委員に加えて一般の来場者による投票を行い、受賞作品を決定しました。なお、最終審査&表彰式には、関係者を含めて100名以上もの来場者に恵まれ、大変盛況なものとなりました。ここに改めて、ご来場された全ての方、そしてご応募いただいた全ての方に心よりお礼を申し上げます。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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最終審査に先立って、経済産業省商務情報政策局審議官・大橋秀行氏より開会の挨拶をいただきました。挨拶では「近年、スマートフォンが爆発的に広がった。可搬性のあるITツールの普及が、新しい社会情報基盤となっており、その上にビジネスモデルを作ることができる。マクロのビジネスモデルを作りだし、ミクロに還元することが私たちの政策課題」だとし、「生み出されたアプリケーションがこういった基盤を通じて、社会全体で活用されて、価値を生み出し、さらによいものが再生産されていくことを支援していきたい。そのために基盤が定着すること、どこでもアプリの真価を発揮できるようデータが提供されることが重要」とオープンデータ事業の位置づけを解説しました。そして、本コンペティションに向けて、「他のプレイヤーとビジョンをわけあって、互いに補い合いながら、しっかりと新しい時代の効果的・効率的なITの利活用を実現していってほしい」と期待を述べました。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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その後、事務局から本コンペティションの全体概要について、応募作品の分析を含めて、説明しました。昨年開催された「オープンデータ・ユースケースコンテスト」に比べ民間事業者からの応募割合が増えたこと、事業の方向性としては、ビジネスに重点を置いたサービスばかりではなく、課題解決や社会貢献の観点で取り組むサービスも約半数にのぼったことを紹介しました。 ◎当日の説明資料
オープンデータ・ビジネス・コンペティション
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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■大阪を「イノベーションの都市」に、大阪市・角勝氏基調講演 次に、本コンペティションの審査委員でもある大阪市経済戦略局立地推進部イノベーション企画担当の角勝(すみ まさる)氏に、『大阪市におけるイノベーション創出の取組について』と題して基調講演いただき、JR大阪駅の北側の通称「うめきた地区」における事案を2つ紹介いただきました。 核となる機関「大阪イノベーションハブ」は、オープンイノベーションの理念の下、国内外から様々な企業・人を招き、数々のアイデアソンやハッカソンを開催しています。それらのイベントがきっかけとなり、国内外での商品化にまで結びついたケースもあるそうです(「Moff」「ツンデレROBO」など)。 また、市が独自に始めた「BID(Business Improvement District)制度」は、地域内の地権者から、行政が分担金を徴収し、それを地権者からなる地域管理団体に財源として給付する制度で、それを原資に、地域の魅力を引き出し価値を高める事業(エリア内の整備・清掃事業、イベント実施、オープンカフェなど)を、行政ではなく地域が主体となって行っていくというものです。 行政が仕組みをつくり、民間を広く巻き込んで、オープンにイノベーションを生み出す、官民協働の取り組みの紹介に、会場も熱心に聞き入っていました。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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■受賞候補者による最終プレゼンテーション 最終投票の前に、受賞候補作品10作品のプレゼンテーションが行われました。作品名と応募者は次の通りです。
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「AED SOS」Coaido株式会社 AEDが必要とされる現場の96.5%でAEDが届いていないという状況を改善するため、突然の心停止に遭遇した方が、SOSを発信して周囲にいる救命協力する意思のある方と即座につながり、助けを呼ぶことができるアプリ(発生現場へのAED運搬、救命知識のある方の駆けつけなど)。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「お父さんのための『今日どこいく?マップ』」あおき地理情報システム研究所 自治体がネットで公開している広報誌を解析してイベントに関する情報を抽出、構造化データに変換して地図やカレンダーなどから自治体主催イベントを見つけやすくするサービス。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「ザイムjp」小田理恵子氏 指定した自治体の将来の人口と高齢化率から、現在もっとも数値が近い自治体を探し出し、その自治体のニュースや課題から「自分の自治体の将来像」をわかりやすく示すことで、行政改革を後押しするサービス。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「UniversalDesignMap.jp」合同会社GeorepublicJapan 車椅子で移動可能な経路とそれに紐付いた写真を投稿システムによって集約、さまざまなデータと連係し検索をできるようにし、車椅子利用者の外出を支援するバリアフリー経路共有サービス。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「It's a Star Bus World.」スマートバス推進協議会 バスのロケーションデータを活用し、利用者の利便性向上に加え、周辺観光情報などで、バスという空間の価値を向上させ、バスの乗客数の増加を目指すサービス。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「53cal (ごみ収集日お知らせサービス)」テクノシステム株式会社 自治体のゴミ回収日を集約し、地域住民にカレンダーやウェブページ、メールなどさまざまな手段で通知するサービス。2007年からサービス開始し、多くの市区町村で利用されている実績を持つ。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「”5374(ゴミナシ).jp” for Professional サービス」一般社団法人コード・フォー・カナザワ ゴミの回収日と分別を支援するスマホアプリ。プッシュ通知や多言語対応、不要品のリサイクルコミュニティなど、付加価値による事業化を目指す。無償版は複数都市で利用の実績がある。
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「多摩バーチャルデポジットライブラリー」NPO法人共同保存図書館・多摩 図書館の書庫スペース逼迫のために書籍が処分される中で、地域全体で「最後の一冊」となって希少性が高い書籍を残すための、図書館を横断したネットワークとシステム。
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「地域アプリコンテスト開催支援プラットフォーム」一般社団法人リンクデータ オープンデータの普及啓蒙活動を促進するため、アプリの開発環境やコンテスト応募システム、スポンサー機能などを提供し、アプリコンテスト開催を支援するプラットフォーム。
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「全国避難所データベース」Lifeline防災システムプロジェクトチーム 全国の約12万件の避難所データベースを提供。デジタル地図事業者との協業により、正確性・網羅性・更新性・利便性の高いデータ提供を実現している。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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受賞者によるプレゼンテーション後、審査委員及び来場者による投票を実施するとともに、集計時間を利用して、受賞候補者と来場者による踏み込んだディスカッションを行う「ミニセッション」、1次審査を突破された応募作品の「パネル展示」(ポスターセッション)が行われました。 ※本ページの最後に、展示した全パネルの画像を掲載しています。
Update: Mar 27, 2015 (Sakura Onda)
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■結果&審査委員講評 審査委員及び来場者の投票によって、最終的な受賞者を決定しました。審査委員長の庄司昌彦氏(国際大学GLOCOM)より賞状が授与されました。受賞作品は以下の通りです。 最優秀賞(1件) ・”5374(ゴミナシ).jp” for Professionalサービス 社会課題解決賞(2件) ・AED SOS ・UniversalDesignMap.jp ビジネス賞(2件) ・地域アプリコンテスト開催支援プラットフォーム ・全国避難所データベース ビジネス賞の2件は接戦を制しての受賞とのことでした。社会課題解賞の2件は、会場からも多くの支持を得ての受賞となりました。最優秀賞となった「”5374(ゴミナシ).jp” for Professionalサービス」は、庄司審査委員長より「すでに社会課題解決として有名でしたが、今回は持続可能なサービスとしての可能性についても高い評価を得ました」とコメントがありました。
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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最後に各審査委員から総評がありました。冒頭、庄司審査委員長が、本コンペティションの応募作品全体が「社会に対するインパクト、ビジネスとしての可能性を感じさせる内容がとても多かった」と語りました。 ベンチャー企業とオープンイノベーションに取り組まれている残間光太朗委員(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)は、「今日、実際にプレゼンテーションをお聞きして、自分の身に降りかかっている様々な課題を解決したいという、優しいパッションに感動しました。ぜひそのパッションの仲間に入れてほしいと感じました」と、応募作品それぞれのもつ情熱を評価されました。 NPO・市民活動を支援されている山田泰久委員(特定非営利活動法人CANPANセンター)からは「オープンデータは、NPOと親和性がある。行政や企業が持つデータを活用して、”市民が自らの力で地域課題を解決していく”ことが体現されているのが”オープンデータの利活用”であった。受賞作品はどれも、世の中のため、人のために役立つ取り組みだった」と評価されました。また、「ぜひ今後、こういったサービスについてのNPOでの活用場面などを作っていきたい」とコメントをいただきました。 イノベーションや新規事業創出のための教育や投資をされている堤孝志委員(ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ株式会社)は「いかにイノベーティブなものがでてくるか期待してきました」と挨拶され、「オープンデータの性質をそのままサービスにしたというよりも、データを変化させて新しい価値を生み出しているものを評価しました。”ザイムjp”や”It’s a Star Bus World.”はとても興味深かった」と評価いただきました。 砂金信一郎委員(日本マイクロソフト株式会社)からは「ハッカソン・アイデアソンは、"新しいプロダクトを作ること(あるいはその数など)"をKPI(評価指標)にするとミスリーディング。参加する人が、時々でチームを変えたりしつつ、いくつものアプリを繰り返し作れるというエコシステムを、文化として作ることに意義がある。仲間を巻き込んで、次は別のテーマでと、縦に横に取り組みを広げていくことが重要。私もそれを支援していきたい」と、中長期的な視点でイノベーションを生む環境作りの重要さを訴えかけました。 角勝委員も「ハッカソン・アイデアソンから生まれた作品は、すぐに新規事業に結びつくというものではない。大阪イノベーションハブが開催した”ものアプリハッカソン”で生まれたあるチームは、1年後に、全く異なるハードウェアを作り、世界で発売した。”継続”と”闘志”が大事であって、私たちはそこを応援している」とし、「応募者の皆さん、本当の真価が問われるのはこれからです。今かけている情熱をぜひ継続してやってほしい」と、熱く語りかけました。 長島剛委員(多摩信用金庫)からは応募作品全体について「企業、NPOだけでなく、議員の方、図書館の方、様々なセクターの方がトライを始めていることが印象的。様々な交流の場を通してオープンデータの理解が進むとよい」と話されました。また、「どうやったら実際にお金を貸せるかを考えながら審査した。受賞作以外にも是非貸したいところがあった。これをきっかけに、ぜひ皆さんにがんばっていただきたい」と、語りました。 最後に庄司審査委員長が「すでにオープンデータでビジネスをやっていらっしゃる”53cal”のような方から応募をいただけたのは大変素晴らしいことだった。また、”ザイムjp”の方が”必要は発明の母”とおっしゃったとおり、”お父さんのための「今日どこいく?マップ」””多摩バーチャルデポジットライブラリー”など確かにニーズのある、地に足の着いたサービスが多くあった」と改めて評価しました。 そして、「オープンデータビジネスは初期の段階。どんなビジネスモデルが現れるか、まだまだわからない成長領域だと感じている。次回は、オープンデータのビジネスがどれだけ成長したのか実績を比較するコンペをしたい」と、オープンデータを活用したビジネスが着々と動き出しつつあることと、継続した取り組みの重要性を強調して、表彰式は幕を閉じました。
Update: Mar 28, 2015 (Sakura Onda)
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■当日のパネル展示 ・「GeodataPlatform」(出典:株式会社ゴーガ)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「53cal(ゴミカレ)」(出典:テクノシステム株式会社)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「DB分析エンジン(XView)とSNSの組み合わせによるオープンデータの新たな付加価値創出と発信システム*XView(クロスビュー)」(出典:花谷修一氏)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「ザイムjp」(出典:小田理恵子氏)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「AnomalySearch」(出典:デザインルール)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「It's a Star Bus World.」(出典:スマートバス推進協議会)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「AED SOS」(出典:Coaido株式会社)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「国会DB」(出典:高野政徳氏)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「KAMI x MAPPING ~紙地図に対する観光オープンデータのプロジェクションマッピング~」(出典:生電社)
Update: Mar 25, 2015 (Sakura Onda)
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・「お父さんのための「今日どこいく?マップ」」  (出典:あおき地理情報システム研究所)
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)
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・「CEP-AI システム(太陽光発電事業化支援サービス)」  (出典:地域エネルギー株式会社)
Update: Mar 26, 2015 (Sakura Onda)

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