【エントリー部門】 基盤技術部門
【応募者属性】 社会人
【応募者名】 関野 樹
【エントリー作品のURL】 http://datetime.hutime.org/
【エントリー作品の権利指定】 CC By
【利用しているオープンデータ】 dbpedia
【利用しているパートナーリソース】
【エントリー作品の詳細説明】
場所情報を集約したGeoNamesと同様の機能を、時間情報について実現すること目指したもの。
さまざまな暦の日付等(年号、年、月、日)を、時間範囲を伴ったLinked Dataのリソースとして扱う仕組みを提供する。これまで、ISO8601に基づくリテラル値として扱われてきた日付をリソースとして扱うことで、特定の年号、年、月、日に対してさまざまなデータをリンクすることができるようになる(日付等を主語としたRDFの記述が可能になる)。
現在は、これらの日付等のリソースから、時間範囲や日数、他の暦の日付との関係、年号・年月日の相互の関係、時間軸上の前後のリソース、ISO8601による表現などの基本情報をRDFとして得ることができる。今後、日付等のリソースに対して、できごと、時代区分、人物の生没、組織や製品の稼働期間などを対応付けたLODが構築されることで、時間を軸にした新たなLinked Dataの枠組みが実現すると期待される。
日付等を表す文字列を解釈する機能を持っており、それらの表記をそのまま使ってURIを記述することもできる。
(例)
年号:http://datetime.hutime.org/calendar/1001/era/元禄
暦日:http://datetime.hutime.org/calendar/1001/date/平成廿八年正月朔日
これにより、歴史文書などに現れる表現や、読み方が分からない外国語の日付(例えば、上記2番目の例では、漢字が読めない外国人にはどこまでが年、月、日なのか分からない)を使ってリソースを特定することが可能になり、幅広いユーザが容易に日付等のリソースを利用できるようになる。対応する暦は、グレゴリオ暦、ユリウス暦、和暦(神武天皇元年~)、日本の旧暦(明治5年~)のほか、試験版として、ヒジュラ暦(イスラム暦)、ユダヤ暦、タイ仏暦などである。
Update: Jan 15, 2016
(Tatsuki Sekino)